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毎年出題されているので、ここもしっかりと学んでゆきましょう。
実際の作業をされていれば簡単に分かる問題ですが、そういった方ばかりが受験されるのではないので、問題の意図は分かりかねます。
そんなに大事ならば、講習会を受講させるようにした方が良いと思うのは私だけでしょうか?
写真での出題などと合わせるととにかく毎年の出題ですが、出題にもかなり偏りがありまして、金属管工事に関する問題が多く出題されています。
ですが、念のためにそれぞれの工事毎に説明してゆきます。
特に問題となることはありません。選択肢になる程度です。
ケーブルのカット、電線のカットにペンチを使用します。その他器具への取付の際に輪作りをしたり出来ます。
被膜剥ぎにはケーブルストリッパーを使用します。
ケーブルストリッパがあればこんなもの必要ないのですが、まぁ、あっても悪くないんです。こっちの方が軽いので、状況によっては必要です。
結線にリングスリーブを使用する際には圧着ペンチを使用します。
圧着ペンチの柄の色は黄色と決まっています。
太い電線を切るにはボルトクリッパを使用します。
第二種電気工事士の作業でこれを必要とする事はまずありません。
あるとすれば現場での付帯作業で必要となることがあり、一応準備はしてあります。
ハンマーで打ち付けます。サイズはそれぞれあります。
VA線ステープル、絶縁ステープルという名前で販売されています。
ちなみに、VA線とVVFケーブルは同じものですのであしからず。
まぁ、好きなハンマーでも金槌でも使ってください。ただし、ゴムハンマーなどは使用しないようにしましょう。
出題はこれからもないでしょう。
(あくまでもがいし引き工事の使用工具の問題として)
しかし、念のために必要工具の紹介はしておきます。
柱などに穴を開けてボルトを通してナットで固定します。
米英語ではレンチといい、イギリス英語ではスパナと言います。
そんなことはどうでもいいですが、締め付けにはこれを使用します。
電動ドリルドライバーに長い六角コマをつけて締め付ければ作業性は高くなります。
今は便利な碍子も存在するのでバインド線を使用しない
ものもあります。
その他は電線を引く工事なので、ケーブル工事に準じます。
薄鋼管(ネジ無し電線管)・厚鋼管の敷設工事です。
手動です。ハンドルで締めてゆきパイプを刃で挟みます。あとはパイプカッターごと回してゆきます。ゆるくなったらまたハンドルを締めて、それをパイプが切れるまで繰り返します。
薄鋼管切断では一度に刃をたくさん食い込ませて切断しようとすると、パイプが変形するので気を付けましょう。
パイプカッターよりもさらに手動なのが金ノコです。
単なるのこぎりで、刃を金属用に替えて使用します。
厚鋼管切断には通常使用しません。
複数本の金属管を切断するにはやはり高速カッターでしょう。
電気工事ではこれが活躍します。
手動で切断することは滅多にありません。
金属管を切断するとバリが付いており、中を通すケーブル等に傷を付けてしまうため、このような器具でそのバリを削り取ります。
電動ドリルやクリップボールに取り付けて使用します。
パイプを固定したら、電動でパイプが回転します。
切断もねじ切りも省力・短時間で行う事が出来ます。
通常、金属管の施工に関してはこれを使用します。電気工事を請け負う業者でこれを使用していないところはありません。
金属との摩擦を減らす為に使用します。これが不十分だとネジの山がひび割れたり、最後までネジを切る前にネジ部が折れたりします。
この商品写真はねじ切り用のオイルですが、ミシン油でもパイプマシン作動油でもエンジンオイルでも代替はできます。ちなみに上水道管用ねじ切りオイルは無害で環境に優しい作りになっています。
パイプはまっすぐなので、コーナーなどに沿わせたり、器具の方向に導いたりするために曲げる必要がある場合があります。
パイプベンダーでパイプを挟んで床を使って曲げるのが一般的です。ただし、曲げが大きいとパイプがつぶれたりますので、砂を入れて曲げたりすることがあります。
油圧式なので、徐々に曲げてゆくことが可能です。
厚鋼管の曲げにも楽々対応できる油圧を掛けて曲げることが出来ます。
手動のねじ切り機です。
油を差しながらネジを切ってゆきます。
山の数は11~13ぐらいかな。
このようなネジを切るものをダイスと呼びます。
厚鋼管のコネクタやジョイントを締める際に使用します。
パイプの外側のバリ取りに使用します。
金属フレキシブルパイプの切断に使用します。刃は、ギザギザになっておりパンを切るナイフに酷似しています。実際、パンも切れます(笑)
スチール製の呼び線とプラスチック呼び線があります。特に用途の区別はありません。
ほぼ出題されません。切断は高速カッター、金ノコです。
金属ダクト取付はコンクリートが多いので、カールプラグの埋込に振動ドリルが必要です。
一見して普通のドリルと見分けはつきません。ストッパポールと呼ばれる「棒」が付属している写真が掲載されると思うので(左の写真のような)、それで判断しましょう。サイドハンドルと呼ばれる握り手(左写真の黒い握り手)は振動ドリルでなくてもオプションで取り付けることが出来るものが多いので、判断ポイントにしないでください。
ほぼ出題されません。受注生産で工場生産されて現場へ搬入されます。敷設には造営材(コンクリート)にあらかじめ取り付けられたステーなどに固定されます。
塩化ビニルパイプによる施設です。また、PF管・CD管も合成樹脂ですのでこれに該当します。
ハンドルを握ると少しずつ刃が閉じてきます。
VE管のバリ取りに使用します。凸部で内バリを削り、凹部で外バリを削ります。
PF管とCD管には必要ありません。
塩化ビニル管を曲げる際に使用します。
曲げの中心部はあまり暖めずにその両端を溶けない程度に暖めて、押し気味に曲げてゆきます。
図のような方向に力を加えます。また、赤丸の部分があまり暖めない部分ですが、それでも変形して電線が通りづらくなるので注意してください。ちなみに、塩ビ管の表面につやが出たら、暖めすぎです。
なお、電線管には規定があって断面積に対する電線の占有率というものが決められています。以下のように決められています。
ずっぽりと管の外径の1.2倍以上差し込めば接着剤はいりません。
接着剤を使用する際には0.8倍以上となっています。
湿気・水気のあるところでは接着します。基本的にはどこでも接着した方がいいとは思います。ただ色々と状況や事情がありましてね・・・。
また、工事施工指示書などにパテ盛などが指示されている場合もあります。
スチール製の呼び線とプラスチック呼び線があります。特に用途の区別はありません。
出題はほぼされません。
・切断は合成樹脂管用カッタ、金鋸
ほぼ出題されません。
参考書などに未だ記載されるということは、試験に出るのかもしれません。事実、言葉だけは出てきます。しかし、今現在こんなもので穴を開ける人はいません。木工用ドリルビットで穴を開けます。大きな穴は木工用ホルソーを使用します。
代表的な木工用ドリルビットです。
大きな穴を開けるときに使用します。
「刃」が何枚も付いています。
ちなみに「ホルソ」と呼ばれていますが正しくはホールソーです。
意味は、「穴」を意味する「ホール」と「のこぎり」を意味する「ソー」という英語だからです。
鉄工材に大きな穴を開けるにはこのような金属用ホールソーを使用します。木工用と違って、「刃」は1枚です。
ステンレス用やアルミ用など刃の形などが違います。
パイプベンダーと同じ手動の油圧ポンプが付いてますので、見間違えしないようにしましょう。
たまに間違ったサイトがあるのですが、これはプルボックスや単なる鉄板などにしか穴を開けることは出来ません。鉄に穴を開けることが出来る器具ではありません。
ノックアウトパンチャー別の写真
このような写真が問題となることもあるので気を付けましょう。ノックアウトパンチャーの場合はサイズ別の「刃」が写っています。
選択肢として登場します。
先端部分は4つの大きさに対応できる様に回転できます。
選択肢として登場します。
油圧式圧着工具と比べると先端が開口していることに注目。
一般的にはこの工具を圧縮工具などとは呼びません。
コネクター圧着工具と呼びます。
見ての通りのパイプ固定器具です。
ねじ切りや切断の時にパイプを固定したりします。
1. 写真に示す工具の用途は。
イ.ホルソと組み合わせて、コンクリートに穴を開けるのに用いる。
ロ.リーマと組み合わせで、金属管の面取りに用いる。
ハ.羽根ぎりと組み合わせて、鉄板に穴を開けるのに用いる。
二.面取器と組み合わせで、ダクトのバリを取るのに用いる。
2. 電気工事の種類と、その工事で使用する工具の組合せとして、適切なものは。
イ.金属管工事とリーマ
ロ.合成樹脂管工事とパイプベンダ
ハ.金属線ぴ工事とクリッパ
ニ.バスダクト工事と圧着ペンチ
3. 電気工事の作業と使用する工具の組合せとして、誤っているものは。
イ.金属製キャビネットに穴をあける作業とノックアウトパンチャ
ロ.薄鋼電線管を切断する作業とプリカナイフ
ハ.木造天井板に電線管を通す穴をあける作業と羽根ぎり
ニ.電線、メッセンジャワイヤ等のたるみを取る作業と張線器
4. 鋼製電線管の切断及び曲げ作業に使用する工具の組合せとして、適切なものは。
イ.やすり ロ.リーマ
パイプレンチ パイプレンチ
パイプベンダ トーチランプ
ハ. リーマ ニ.やすり
金切りのこ 金切りのこ
トーチランプ パイプベンダ
5. コンクリート壁に金属管を取り付けるときに用いる材料及び工具の組合せとして、適切なものは。
イ.ホルソ 口.ハンマ
カールプラグ たがね
ハンマ ステープル
ステープル コンクリート釘
ハ.振動ドリル ニ.振動ドリル
カールプラグ ホルソー
サドル サドル
木ねじ ボルト
6. 電気工事の作業と使用する工具の組合せとして、誤っているものは。
イ.金属製キャビネットに穴をあける作業とノックアウトパンチ
ロ.薄鋼電線管を切断する作業とプリカナイフ
ハ.木造天井板に電線管を通す穴をあける作業と羽根ぎり
ニ.硬質塩化ビニル電線管を曲げる作業とトーチランプ
7. 電気工事の作業と使用工具との組合せで、正しいものは。
イ.合成樹脂管工事 ロ.合成樹脂線ぴ工事
パイプレンチ リード型ねじ切り器
ハ.金属管工事. ニ.金属線ぴ工事
パイプベンダ ボルトクリッパ
8. 電気工事の材料と使用する工具の組合せとして、不適切なものは。
イ.平形ビニル外装ケーブル と リングスリーブ用圧着ペンチ
ロ.金属管 と パイプバイス
ハ.絶縁電線 と ワイヤストリッパ
ニ.合成樹脂製電線管 と パイプベンダ
9. 電気工事の種類と、その工事に使用する工具との組合せで、適切なものは。
イ.合成樹脂管工事とパイプベンダ
ロ.合成樹脂線ぴ工事とリード型ねじ切り器
ハ.金属管工事と金切りのこ
二.金属線ぴ工事とボルトクリッパ
イのホルソは金属用がありますが、コンクリートにはクリップボールを使用しません。
ハの羽根ぎりは木材の穴あけに使用します。
二の面取器は合成樹脂管のバリ取り・面取りに使用します。
ロのパイプベンダは金属管の曲げ加工に使用します。
ハのクリッパは太い電線などを切断するのに使用します。
ニのバスダクトには電線がありませんので、圧着ペンチは使用しません。
ロのプリカナイフは可とう電線管の切断に使用します。
参考:張線器
イのパイプレンチは切断・曲げ加工には使用しません。
ロのパイプレンチは切断・曲げ加工には使用ません。トーチランプは合成樹脂管の曲げ加工に使用します。
ハのトーチランプは合成樹脂管の曲げ加工に使用します。
イはハンマとステープルが木材への固定用なので不適切です。
ロはハンマとタガネで何をするのかが不明なので不適切です。
ニはホルソーでは大きな穴があいてしまうのと、サドルを固定するのボルトではないので不適切。
ロの薄鋼電線管を切断するには高速カッタかパイプカッタが必要プリカナイフは可とう電線管用。
イの合成樹脂管の接続などでパイプレンチを使用してまで締め込むことはない。
ロの合成樹脂線ぴ工事では断面が四角形のレールを使用するのでねじ切り器は使用しない。
ニの金属線ぴ工事ではボルトクリッパで切断するような太い電線は基本的に使用しない。
イのケーブルをリングスリーブ結線する際には圧着ペンチを使用するので適切。
ロの金属管を加工する際にはパイプバイス(パイプ用万力)で固定するので適切。
ハの絶縁電線の被膜剥きにワイヤストリッパを使用するので適切。
ニの合成樹脂製電線管を曲げるにはトーチランプが必要。パイプベンダは金属管の曲げ加工用。
イの合成樹脂製電線管を曲げるにはトーチランプが必要。パイプベンダは金属管の曲げ加工用。
ロの合成樹脂線ぴ工事では断面が四角形のレールを使用するのでねじ切り器は使用しない。
二の金属線ぴ工事ではボルトクリッパで切断するような太い電線は基本的に使用しない。
リニューアルで、写真や説明図を増やしたのでボリュームが1.5倍近くになりました。
みなさんから要望があったので、追加いたしました。
ほぼ選択肢に関しては網羅しているのではないかと思います。
その他、豆知識も随所に入れたつもりですので、楽しみながら学んでいただけたらと考えています。