判定基準
一般財団法人電気技術者試験センター発表の判断基準を複数年分まとめて掲載してあります。ゆえに、万が一新しい判断基準となった場合には適合しないということも可能性としてございます。ただし、基本的な正規作業について可否が変更になることはまずありません。しっかりと正規作業を行うことで必ず合格となりますので、しっかりとした作業を身につけましょう。
■電気的に致命的な欠陥又は施工上の重大な欠陥の主なもの
Ⅰ.全体共通部分
1. 未完成
2. 配置・寸法相違
- 配線・器具の配置が配線図と相違
- 配線図の寸法より著しく短い
3. 回路の誤り
4. 電線の種類・色別の相違
- 電線の種類が配線図と相違
- 接地側電線に白色以外の電線を使用
- 電源から点滅器及びコンセントに至る非接地側電線に黒色以外の電線を使用
- 電源からランプレセプタクル、自動点滅器(端子記号2)及びコンセントの接地側端子に至る接地側電線に白色以外の電線を結線
5. 電線の損傷
- ケーブル外装を著しく損傷
- 絶縁被覆を折り曲げると心線が露出する傷
- 心線を著しく損傷
Ⅱ.電線相互の接続部分
1. 接続方法相違
- リングスリーブ接続と指定した箇所をそれ以外の方法で接続
- 差込形コネクタ接続と指定した箇所をそれ以外の方法で接続
2. リングスリーブ接続
- 圧着工具の相違
- リングスリーブの相違、圧着マーク不適正、リングスリーブ本体を破損
- 心線の挿入不足
- テープ巻が困難なもの、絶縁被覆を著しくむき過ぎているもの、絶縁被覆の上から圧着
3. 差込形コネクタ接続
Ⅲ.金属管工事部分
1.未通線
2.電線管と付属品との接続
- ボックスと管との未接続、ボックスと管との接続にコネクタ未使用、コネクタと管との接続が行われていないもの
Ⅳ.端子台及びランプレセプタクルへの結線部分
1. 心線の締め付け
2. 絶縁被覆処理
- 絶縁被覆の著しいむき過ぎ
- 絶縁被覆の上から締め付け
3. ランプレセプタクルの台座
Ⅴ.引掛シーリング・埋込連用器具への結線部分
1. 心線差込接続
2. 絶縁被覆処理
Ⅵ.防護装置等
1. 防護管の施設
2. 防護管の支持方法
- バインド線による防護管の支持を全く行っていないもの
Ⅶ.その他
1. 支給品以外の材料を使用
■施工上の軽微な欠陥の主なもの
Ⅰ.全体共通部分
1. 電線の損傷
- ケーブル外装の損傷で致命的な欠陥に該当しない程度の傷
- 絶縁被覆、心線の損傷で致命的な欠陥に近い程度の傷
Ⅱ.電線相互の接続部分
1. リングスリーブ接続
Ⅲ.金属管工事部分
1. 電線管と附属品との接続
- 絶縁ブッシング未取付
- ボックスと管との接続がゆるいもの、ロックナットの未取付、ロックナットを裏返しに使用しているもの
- コネクタの止めねじをねじ切っていないもの
Ⅲ.ランプレセプタクルへの結線部分
1. ランプレセプタクルの台座
- ケーブル外装が台座の中まで入っていないもの、台座を欠いたもの
- 巻付けが不足、重ね巻、左巻、先端はみ出し、カバーが適切に締まらないもの
Ⅳ.引掛シーリング・埋込連用器具への結線部分
1. 取付枠の取付
- 取付枠裏返し・ゆるみ、取付枠にコンセントの位置を誤って取り付け
2. 引掛シーリングの台座
- ケーブル外装が台座の中まで入っていないもの、台座を欠いたもの
Ⅴ.防護装置等
1. 防護管の支持方法
Ⅵ.アウトレットボックス
1.アウトレットボックス
- アウトレットボックスに余分な打ち抜きをしたもの
- ゴムブッシングを適切に使用していないもの
Ⅴ.その他
■欠陥としない主なもの
- 取付枠の上下
- スイッチ左右(入切の方向)の極性
- リングスリーブ、端子ねじ及び差込形コネクタの追加支給
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このほかの採点基準
このほかに、アウトレットボックスと金属管のボンド線接続についてもあると思うのだが技術試験センターからの文章に記載がないようです。まぁ、未結線ですと重大な欠陥となると思います。
PF管については金属管と内容が同じなので割愛させていただきました。
それほど急激に変わる採点基準ではないですが、出題される課題は突然新しいものが出題される可能性がありますし、急に復活したりするものもあります。ただし、なんとなくそういった情報は事前にリークされますので、参考書などでは記載されます。(参考書の編集には、ほとんどの場合、元試験関係者などが関わっていますから)